初心者向け株取引の極意

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信用取引のメカニズムを理解する

制度信用の貸借銘柄で信用取引をする場合のメカニズムを知れば、投資家の行動や株価
の動きが想像でき、効率良く投資することが可能になります。

信用残高は週に1回、毎週火曜日の大引け(市場終了時)の後に、束証などの取引所から前の週の合計値が発表され、新聞や雑誌などに掲載されます。

この信用残高は次のような手順を経たうえで集計されます。 まず、

@投資家からの信用の新規買い注文と売り注文を証券会社の中で相殺する。

Aその時、仮に売り注文が多ければ、証券会社が自ら株券を貸す。

Bそれでも足りなくなると、証券金融会社(日本証券金融など)に株券を借りに行く。

Cさらにそれでも株券が足りなくなると今度は機関投資家に株券を借りに行く。

この@〜Cで集計された数字が、取引所から発表される信用残高となります。

6ヵ月後に必ず反対売買をしなければならないという信用取引の特徴を踏まえたうえで、信用残高から株の需給の先読み法を習得します。


買い残とは、買い建て後の未決済残高を言います。

つまり、投資家が空買いをして、まだ玉を建てている状態の株数の合計です。一方、売り残とは、売り建て後の未決済残高をいいます。

買い残が増えていくのは、株価が今後上昇すると予測している投資家の買いが増加しているからです。

つまり、買い残が増えれば、株価は上昇しそうなものだと思いますよね。また、売り残が増えるのは、株価が今後下がると予測する投資家が増えていると考えられ、株価は下がりそうなものです。

しかし、実際の株価は、こうした常識的な考えとは逆方向に動いています。

なぜこのような動きになるのか、これは信用残高が未決済の玉の合計値だからということです。買い残が多いということは「買い建てしたのに、まだ利益確定していない投資家が多い」と考えられます。

下降、上昇のサインを読む 買い残の動きと需給の関係をもっと詳しく見てみます。

株価が上昇している局面では、利益確定のため買い建てを決済する売りが数多く出る一方、株価上昇に乗ろうとして新規に信用取引の買い建てをする投資家も多いものです。

買い建ても活発だが、信用残高の増減と株価の関係決済売りも活発であるため、買い残高は一定の水準をキープしたまま増えも減りもしない状態になります。この後、じわじわと買い残が増えてきたら注意が必要です。

これは買い建てている投資家が利益確定できなくなっている証拠です。

しかし、長期保有可能な現物買いと異なり、買い建てている玉6ヵ月以内には売らなければならないし、決済しないまま建てっぱなしにしていれば、金利もかかる。となると、一転して売り圧力が強くなり、株価の動きは重くなります。

つまり買い残が横ばいになった後増えるのは、株価が天井から下降局面に入っているサインだと考えられます。

この時期での買いは失敗する確率が高い。とりわけ信用取引では、高値での買い建て玉を待ったまま、下降する株価のトレンドから取り残され、売るに売れない状況に追い込まれて大失敗する危険がありますので、要注意です。


次に、売り方から見た場合はどうだろか。

今度は買い方の逆の発想に立って見てみて買い同様に6ヵ月で反対売買して返済する必要があるため、株価が下げ局面に入り始めると利益確定のための決済買いが活発に入ってきます。そのため、株価が下落する局面では、ある一定の水準以上に売り残は増えなくなります。

売り残が増える状況は、株価が下がると思って空売りをしたにもかかわらず株価が下がらなかった時です。

決済できない投資家が増えるために売り残増となる。つまり売り残の増加は、株価の上昇局面のサインだと考えられる。

こういう時に売りを入れてポジションを取ると、これまた大失敗のもとです。買い残が増加すると将来の売り要因となり、株価上昇を妨げ、売り残が増加すると将来の買い要因となって株価上昇を助けます。格言風に言うと「買い残増で買うな、売り残増で売るな」ということになります。

初心者はここは読み飛ばして結構ですが、信用残高と株価の関係は自分で検証してみた方が、役立つと思います。
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